受験勉強

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さて、前々回・前回と国語の「論説文」と「小説」の勉強法をご紹介しましたが、
今回は「古文」の勉強法をお伝えしようと思います。古文は苦手!! と言う生徒が
多いですね。ほとんどの県で入試でも出題されていますから、避けては通れません。
では、古文はどうやって勉強すればいいのか、という前に古文を勉強している人が
少ないようです。
なぜかは簡単です。
何をして良いか分からないからだと思います。
でも、よく考えてください。古文はもしかしたら英語より難しいかもしれません。
英語は単語を覚えたり、文法を覚えたり、構文も覚えて・・・というように一生
懸命やりますよね。でも古文は全く・・・古文は日本語だから???でしょうか。
いやいや、もう日本語ではないですね(笑)。別の言語です、みなさんにとっては。
ですので、古文もまず英語と同様、しっかり音読ができるようにしなくてはなりま
せん。そのためには・・・
1.歴史的仮名遣いを完璧にする!!
これは慣れです。いろいろな文章に触れて、何度も繰り返して自然に出来る
ようにしましょう。
2.古文の重要単語も英単語と同じようにしっかりと暗記する!!
高校受験では100も覚えていれば完璧です。英単語は900くらい覚えるので、
それに比べたら余裕???
3.音読をする!!
声に出して古文のリズムをつかむことです。助詞の省略などが自然と身に付き
ます。また、有名古文(例えば、枕草子、源氏物語、徒然草、方丈記、平家物語など)
の冒頭文を読んでみましょう。
という3つのことは最低やりましょう。ここができないと先には進めません。
とにかく、歴史的仮名遣いが中3生になってもめちゃくちゃ、ではお話になりません
ので。
ただ、一つ前提として、古文は英語みたいに全部訳す必要はありませんし、むしろ
そんなことできません。それができるならば、学者にでもなりましょう(笑)。
ですので、必要なことだけわかれば定期テストや高校入試では問題ありません。
さて、では実際にどう勉強すればいいかを具体的に見てみます。
やらなければいけないことはこれ。
・「登場人物」を押さえる。これは結構、古文では重要です。
・「動作」を表す言葉を探す。要は行動(述語)を探してください。
・動作に対する動作主(誰が・何が)を確認する。主語を探すということです。
上記のことができれば古文はほぼ出来たと同じです。
簡単に言うと、古文は、「誰が・・・どうした」だけをしっかりと押さえれば
いいのです。そうすると自然に、「誰が何をどこでどうした」などがわかって
きます。古文はとにかく省略が多いので、面倒でも一つひとつ確認するのです。
ですので、古文を読むときは、常に動作を表す言葉に注目して、そのたびに動
作主を確認するのです。それだけでだいたいの内容は分かってきます。細かい
意味にこだわる必要はありません。まずはここから始めてみましょう。
これができるようになったら、少しずつ細かいことを覚えていきます。
例えば助動詞・・・特に否定を表す言葉(例: ず・まじ・で・ざり)
間違えやすいもの(例: む ←これは否定にはなりません)
否定や肯定両方あるもの(例: ぬ )
こういったものを覚えていきましょう。
さらには係り結びの法則などのきまりも覚えればさらに文章をよく読むことが
出来ます。
最後に、やはり古文は慣れが何よりも重要です。ふだんから古文に触れている
ことが一番の強みになります。古文は何を言っているのか分からない!! と最
初からあきらめないで、「誰がどうした」、だけを意識しそれ以外は分からな
くてもいい、くらいの気持ちで少しずつ始めてみましょう。古文の文章は笑い
話や教訓が多いので、意外に現代文に比べても面白い作品が多いのです。どう
しても古文に慣れないようでしたら、「マンガで読む古文」のようなものがあ
ったりしますのでそこから入ってみてもいいでしょう。面白さが分かってくれ
ば実際の文章も分かりやすくなってきます。
最初は大変かもしれませんが、がんばってチャレンジしてみてくださいね!!