中学受験おいて「算数が苦手でなかなか…」と思っている子も多いのではないでしょうか?
これには大きな原因があります。
まず、「算数は解いて解いて解きまくって成績を伸ばす教科」「考えて答えを出す教科」という認識を捨ててください。
この2つは間違ってはいないのですが、「算数ができる子にとっては」ということです。
いくら練習をしても根本的に解き方がわからなければ練習は無意味ですし、基礎部分が定着していなければ「考えて」なんてことは皆無です。
それでは、どのようにしたら良いのかということですが、
「授業中にやった問題を先生と全く同じ形で解くことができるか」
ということに全神経を集中させてください。
「やった問題」というところにポイントがあるのですが、それはあとでということで。
さて、どうやったらやった問題を先生と全く同じ形で解くことができるかとういうことですが、そのためには、まず、「覚える作業」が必要です。
いきなり問題を解き始めるのではなく、まずは、じっくりと解き方を覚える時間が必要になります。
「解いて覚える」ではなく、「覚えてから解く」のです。
勿論、答えを覚えるのではなく、「解き方の順序」をしっかりと覚えることが重要。
全て丸暗記して下さいね。
そのときに問題文も覚えてしまいましょう。
これをしっかりとやることで、どんな問題のときにどのような解き方をするのかを覚えることができます。
さて、覚えることができたら、次は解く作業に入るのですが、ここにもポイントがあります。
「真似をする」
ということです。
私たちは数学者ではありませんから、解き方を考えるなんてことはできません。
素直に「真似」をすればよいのです。
「真似してるけど解けないよ〜」なんて言葉が聞こえそうですが、
算数が苦手な子ほど、実はこの「真似」ができていません。
例えば、つるかめ算で「50円のAと80円のBを合わせて20個買ったら1150円だった。Bは何個買いましたか。」という問題があったとき、解き方としては、
50円×20個=1000円…全部Aだったら
1150円−1000円=150円…実際との差
80円−50円=30円…1個ずつの差
150円÷30円=5個…Bの個数
となりますが、
算数が苦手な子の解き方を見ていると、
50×20=1000
1150−1000=150
80−50=30
150÷30=5
となっています。
確かに正解ではあるのですが、一目瞭然ですよね。
単位や説明書きがない。
これは「真似」ではありません。全て正確にしっかりと書くことが大切なのです。
勿論、「真似」をする為にはお手本がないとできませんよね。
なので、前述したとおり、「やった問題」に限定しているのです。
「やっていない問題」ができるようになる為には、まずは「やった問題」が確実にできるようになっていなければいけません。
なので、授業中の板書は、正確にノートに写してくださいね。
もし、順序がわからなくなってしまいそうなら、自分で順番をつけておくなどして、後で見たときにわかるようにしておきましょう。
「算数は覚える教科」
「全て正確に真似をする」
この2点を心掛けて、算数のレベルアップを図っていきましょう!
追伸
「計算ができない」というのは算数では致命傷です。計算の仕方をしっかりと覚え、1日10問程度で構いませんので、計算練習は毎日欠かさず行いましょう。